- ウルフルズ 「愛してる」
- Grease 「Summer Nights」
- Yogee New Waves 「Like Sixteen Candles」
- Alicia Keys 「If Ain’t Got You」
- Frank & Nancy Sinatra 「Something Stupid」
「ラブソングはやだ。」っていつの間にか思うようになってた。「恋しちゃったんだ…」「ただ泣いて笑って過ごす日々に…」「百年先も愛を誓うよ…」「恋するあなたにはあたしだけなの…」昔は好んで聴いていたけど、今じゃ聞いてるとなんか照れくさい。どうして私はラブソングを嫌がるようになったんだろう?
今回のテーマは「ラブソング」。マディ・ウォーターズの「I Just Want To Make Love To You」やザ・ルースターズ「恋をしようよ」などが選曲された。「お前とセックスしたいだけなのさ」なんてよく言うよ。彼女が傷ついちゃうよ。でも私はすごく好きだよ!好きだけどラブソングと言われれば違う気がする。今回のディスコテークの中でも「ラブソングの定義とは?」という疑問が生まれたけれど、私はそれについて考えてみたくなった。
それは中学生の頃。私たちの話題の八割は恋愛だった。恋バナは正直つまらなかったし、中でも疑問に思ったのは、恋に泣くためとか相手との距離を縮めるために音楽を聞いていたこと。友人はよく「この曲良すぎ〜!私のことを歌ってるんじゃないかな〜って思うくらい感動する!これ聞いて昨日号泣した〜」、と言って笑うのだ。「それって泣きたいだけでしょ?」って本当は心で思っていたけど、でもそれがあの時の私たちにとってのラブソングのあり方だったし、白状すれば、私も多くのラブソングを聞いて、共感していたのも事実だ。
そうだ!ラブソングは共感されることでその存在意義が生まれるんだ!
そんなことを考えていると、今の私にもいくつか好きなラブソングが浮かんできた。中でも好きなのはウルフルズの「愛してる」。ラブソングを嫌がるのはきっと、あの頃熱心に聞いていたラブソングに共感できなくなっていたからだ。今の私には若すぎる…。「I Just Want To Make Love To You」は男性の視点から書かれているということも含め状況にあまり共感ができない。けれど、今の私が共感できるラブソングも世の中にはたくさんある。
自分にとって若すぎたり大人すぎる歌詞には共感できない。それをラブソングと呼び、聞くことは納得がいかないけれど、それは誰かにとっては正真正銘のラブソングなのだ。だから自分にもきっと心地よいラブソングがある。ラブソングを聴いて満たされ涙し語ったあの頃。あの時の私たちはラブソングから学び支えられていた。こうして考えると、単純な印象から「ラブソングはやだ。」なんて言ってたらきっと損をすると思った。だから今の私にとってのラブソングを聴いて愛に満たされてみよう。